多発性嚢胞腎について
2017年6月27日
1、多発性嚢胞腎とは
常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は両側の腎臓に多数の嚢胞ができ、徐々に増大することにより腎機能が低下していく遺伝性の疾患です。40歳を過ぎる頃より嚢胞が増大し、腹部の張った感じや痛みを認め、その後60歳頃より腎機能が低下し人工透析が必要になるといわれています。
2、治療法
平成26年3月より経口薬剤であるサムスカ錠(トルバプタン)が保険適応になりました。この薬剤は腎嚢胞の増大を抑え、腎機能低下を抑制する働きがあります。また平成27年よりADPKDは難病医療費抑制制度の対象疾患となり自己負担が軽減されました。