専門外来
CKD(慢性腎臓病)病診連携パス
現在CKD患者は世界的に増大し、我が国においても糖尿病性腎症および腎硬化症由来のCKD患者が増加しています。
CKD治療への取り組みが提唱されていますが、未だ一般的には認知度が低い傾向にあります。
佐伯区一帯においてもCKD管理の既往がなく、突然にCRF(慢性腎不全)の診断を受け、透析導入に至る患者が未だに散見されます。
当院では、地域住民の健康を守るため、CKDに対し積極的な介入が必要と考え、近隣医療機関とCKD病診連携パスをつくり、下記内容の病診ネットワークの構築を目指しています。
CKD(慢性腎臓病)病診連携パスの概要
CKD(慢性腎臓病)治療と管理のための病診ネットワーク構築
目的 | 地域におけるCKD治療を振興しCRF(慢性腎不全)患者の発生を予防する。 |
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対象 | かかりつけ医の全ての通院患者 |
方法 | CKDの概念、治療方針を理解していただき、かかりつけ医におけるCKD患者の発見および治療を行う。 |
各かかりつけ医でCKD患者を発見する。
CKD患者は全国で1,300万人いるといわれており、先生方の患者の中にも必ず何名かおられるはずです。
タンパク尿、もしくはGFR(糸球体濾過量)60ミリリットル/min/1.73平方メートル未満の腎機能低下が3ヶ月以上持続するとCKDと診断されます。
早期発見が大変重要です。
かかりつけ医は患者の治療を行い、原田病院ではかかりつけ医に対し患者治療の助言を行う。
また必要な患者指導および入院加療を行う。
先生方が発見されたCKD患者を当院の腎臓専門の医師が検査、診察を行い、今後の治療方針・患者指導の内容などを作成し、各先生方にお返しいたします。
先生方のもとではそれに基づいた治療を行っていただき、必要があれば再度、当院で治療方針、患者指導および入院加療などを行います。
かかりつけ医と原田病院間でのCKD病診連携パスを使用する。
1ヵ月ごとの経過観察や血液検査、先生方で行う投薬などの診療計画を、CKDのステージ別に示した連携パスを作成しました。
これに基づいて治療が継続されていけば異なる医療機関で、専門医に通院しているのと同じ水準の治療ができるように考えています。
お問い合わせ窓口
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また、「CKD外来」にご相談いただくことも可能です。
お電話 | 【受付時間】9時~18時(日曜日・祝日を除く) |
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